「普通」とは

miyamura

2012年04月25日 23:02

今日は、午後から芦屋まで行ってきました。
私の好きな建築家の一人、中村好文さんの設計塾に参加するためです。

もちろん、感想は、行って良かった!

これまで、住宅設計をする上での考え方、気をつけていること、感じていることが、
より明確になったからです。



今日のお話しの真ん中にあったのは、
 1.要望書の行間を読む
 2.普通でちょうどいい
 3.二人三脚 

また、先生の進め方もおもしろかった!

受付後、会場に入ると、くじ引きで決まった席に着き(これが自動的にグループ分けされていて)
まずは、先生の前述の3つの設計作法が綴られた資料(本から抜粋)を読み、
自分なりの感想をいだき、そのグループで意見交換をする。
そして、近作3例の住まいのお話しを聞かせていただき、
その後、休憩を取りながらグループで「どう見た?、どう聴いた?、どう感じた?、どう考えた?」と
「質問内容」を考え、それぞれのグルーブの質問に、簡潔明瞭に答えてくださるものでした。

資料を読んで・・・私は、

1つめの「要望書の行間を読む」と、3つめの「二人三脚」は、普段実践していることと重ね合わせ、
すぐに感想を想い浮かべることができました。
しかし、2つめの「普通でちょうどいい」は、そうではありませんでした。

近作3例のスライドを見せていただき、どれも素晴らしい(一言では言えませんがあえて)
住まいばかりで、「どこが普通やねん!」と、突っ込みをいれたくなるような・・・。
質問でも、その「普通」をもう少し詳しく聞かれていた方もおられたぐらい。

でも、お話しを聞いてそう言えば、と思ったことが二つ。

一つは、「無理や無駄をせずに、必要とされる機能からデザインする」
これは、私が設計を進める上で一番ベースにおいている考えで、
デザインとは、プラン二ング、外観・室内のイメージ、素材選び全般のプロセスを意味しています。

もう一つは、以前地元の情報誌に寄稿した内容のこと。そこでは、ある家づくりのことを綴っており、
結びに、「住む人が安心して暮らせる、快適で住み心地のよい、住み手が心身ともに豊かになる”普通の家”をつくる努力をしていこう。」と書いたこと。

バショがもつ力、モノの価値、ヒトの想いを自然とくみ取ることができれば、
「普通」が具現化されるのかもしれない。

どうなんでしょう? 中村先生



帰りに、先生の本にサインをいただいたのですが、時間も押したくさん並んでいらしゃるのに、一文字づつ非常に丁寧書いてくださり、先生のお人柄と、物事に向き合う姿勢を感じさせていただきました。

感想の続きは、又の機会に。



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